パイプラインから思うこと
【第47回湘南PACEでのパイプラインから】
「大切にしていること」「価値観」というのはおそらく人それぞれ違うものです。それでいてどれが正しいということはないのだろうと思います。
それは好き嫌いと似ているもので
問題はそれを受け入れることができるのかというところだと思うのです。
今回のパイプラインは
「5分間でいくつ入れることができるか目標設定して」
というチームのお題のもと、2チームで行いました。
パイプラインは筒状のパイプにビー玉を転がして目的地までもっていくイニシアチブゲームです。
僕のいたチームは全員でパイプをつなぎ目的地までもっていきました。
もう一方のチームはチームを半分に分け2チームでボールを一気に運ぶ作戦です。
効率性を求めるとき、数の多さを競っているとき
相手方の作戦はハイリスク・ハイリターンではあります。
結果的には相手のチームは5こ?僕のチームは1つも入らずなんですが
入らなくてもなんだか楽しかったという感じがありました。
いや、結果的にはダメなのでなんとも言えないですが。
その時感じたのは、6人のチーム全員でやった感じ。一体感のようなもの
相手のチームはたしかにすごく個数を入れいてたけども
お互いがお互いをやっている最中に意識することはうすくなってしまうのかなと、
半分の人のことはよく見えるけど、ローテションが早い分もう片方が見えない。
『ちはやふる』に出てくる「仲間を信じて一人になれ」じゃないですけど
チームとしてはお互いを信じて、2チームに分け自分の仕事を全うするみたいなことの方が成熟しているような気もします。
でも、やっている最中の自分は分けてしまうとゆとりがなくなり、周りが見えなくなるのではないでしょうか?
振り返りでも分業すると作戦のことに目がいき
全員でやるとやっている最中のお互いの動きに目がいくようになる。
分業することのよさとそうでない部分が見えたような気がしました。
そこにある人数のゆとり。
きっとこの問題はどちらがいいとか悪いとかではなく
どういう集団が「好きなのか」という問題なのだろうと思います。
結果だと完全に相手チームはいいチームだし、互いに信じてやってるのでステキなチームです。
全員でやったけど、失敗してるのとは違います。
結果は出ないけど、いいチームはいいチームではないのかもしれません。
でも、間違いなくプロセスは楽しんだなーと思います。僕はけっこう好きだったのです。
クラスで何か指導をするときにも
無意識的に「自分が好き」なことを大切にしていて
でも、大切なのはそれが「正しい」というわけではないということです。
そして他人の「好き」「嫌い」というのは否定できないものであり
それぞれ違うものであるということも
「好き嫌い」であり「正解」ではない。
これを受け止めながら、自分がクラスの子どもたちに立っているのかどうかということを意識していきたいなと思います。