うみをあるくえかきびと

小さな振り返りノートの積み重ねから気づいた大きなスケッチブック。今のところの考えをつれづれなるままに。

教育とは何か?〜伊那小からのプレゼント  


その根源的な問いに自分の答えはなんなのだろう?

聞かれたときにすぐに答えは出なかった。
講演で嶋野先生は「子どもの成長を助けるすべての営み」
とおっしゃっていた。
その営みをより高めるためにどのような支援をしていけばいいのか?

伊那小の先生方からすごく大きなことを学んだような気がする。


学校から少し歩いて外へ行くと
そこにはヘルメットをかぶり、家を作っている5年生の子どもの姿が。
ドンドンドンとトンカチの音が鳴る中で
先生はどこにいるのだろうと探してみると
その家の中で子どもたちと話をしている。
屋根を作ろうとしている子どもたちが
苦労をし、少し危ないなと思う場面に出くわすと、声をかける。

子どもたちの活動を信じて、任せている。
そんな姿がそこにはあった。


それから学校に戻り、広場へと向かう。
同じ2年生の子どもがちょうど活動を終え、振り返りをしていた。
司会は子どもたちがし、先生はにこにこの笑顔で見ている。いや、見守っている。

きっと自分だったら、ちょっと下を向いている子に意識がいってしまったり
「あ〜、砂いじりしている」と注意を促してしまったり

しかし、そうではない。子どもたちを見守っている。
そして、最後に一言
「片づけは先生見れないので、みんなに任せる。いいですか?」
「はいっ!!!」
本当にあったかい時間だった。


3年生の共同参観授業がものすごく衝撃的だった。
「班ごとにめあてを確認して織り始めましょう」と先生
そっから黙々と作業を始める子どもたち。
子どもたちにそっと寄り添い「どうする?」
と問いかけながら支援している先生。

本当に静かだ。
しっとりとしてゆっくりな時間が流れる。

しかし、その中でも
「ここわかんない?」
「ここ広がってきているよ。あまり引っ張らないで。」
そんな会話が行われている。

もちろん中には集中が切れちゃっているんじゃないかと思う子もいた。
布を持って遊んでいたり、前の男の子にちょっかいを出し始める。
しかし、男の子は無言のまま集中している。
ちょっかいを出していた子も、布を一本取り始めやり始めた。
そのとき隣にいた女の子が「そっから織らないで、ここから」とアドバイスする。

トラブルに直面した班がある。
女の子がこんがらがっているのに気づいた。
「うわ、ほんまや」と男の子。
「ちょっと緩めよう。そしたら直る。ちょっと持ってて」
助けあいながら、進んでいる。

「ちゃんとやれよ」「ふざけないで」の声は一切ない。
子どもが子どもを理解している姿があった。

本当にすごい。共に支え合いながら、お互いにしっかり理解し合っている。

あっと言う間に45分の時間は流れ、今日の作品を見て振り返る。
一生懸命ワークシートに振り返りを書く姿は

ブック・クラブの振り返りを書く6年生の姿を見て衝撃を受けた感じと同じだ。

圧巻の時間だった。


子どもたちからの課題が連続し、より高まっていく。
子ども、教師、材とのかかわり
そしてクラスにあった材にめぐり合わせた先生。


学習発表も涙が出そうになるものだった。
2年生と6年生の発表から出る言葉は
すべて「真実の言葉」なのである。
1つ1つが心にずしんずしん届く。


言葉はキャッチボール
投げる・聞く・感じる・返す

6年生の子どもが学習発表の中で言っていた言葉。

僕は今、伊那小からいろんなことを受け取った。
これからは返す番。
さて、いったい何ができるだろう?

総合学習でやっていたことを何とかして、
教科学習でも行っていきたい。

内から出る課題が高まっていくこと、そして静かな学び合い

明日からまた一歩を始めたい。

う〜ん、伝えたいことがうまく伝わらないのがくやしいな。